「原発いらない! 子供を救おう!」
6月11日には全国各地で数え切れないほどの反原発、脱原発の行事があったが、これは東京で行われた大規模なデモのひとつ「原発やめろデモ!!!!」に参加しての報告である。
デモは、都庁ビルの裏手、新宿中央公園の多目的運動広場を出発し、東口アルタ前広場目指して新宿の中心街を行進した。参加者は、主催者発表で2万人(朝日新聞6月13日朝刊)。実に多様な人々が反原発、脱原発の意思表示をして歩いたわけだが、共通するのは自由な個人として参加したという一点だろう。思い思いに手づくりのプラカードや風船、さまざまなノボリや横断幕を持って各自が起点となって行動したのだ。名の知れた思想家や作家も多かったが、めいめいが一個人としてこの大規模なデモに加わったのだ。自分のまわりでは、期せずして「原発いらない!」「子供を救おう」という訴えが唱和され、それは約三時間の行進の間ずっと持続した。
デモのあと、アルタ前広場では、各地でデモを終えた人々も参集してきてさまざまなアピールが行われたが、あまりにも密集していたうえに広場は大勢の機動隊や警官に取り巻かれており、中心の方へ近寄る事は困難だった。(H)
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6・11デモ 新旧混在 労組の旗と若者の音楽(6/20):asahi.com