【associations.jp】連続トークイベント第二回
「3.11以降の複合化する被害――東北の近代から」
3.11以降の災害の性質は、東北地方を起点とするならば、地震と津波と放射能の絡まり合ったものとなっています。たとえばそれは「がれき処理」の場所にかかわる議論からも窺えることです。いずれにせよ東北の地では、おそらく東京とは違った現実感覚があるはずです。そして地震と津波と放射能が「複合化する被害」はますます顕著になっているものと感じられます。
ただその一方で、主流メディアが作りだす被害や被災者のイメージに留まるだけなら、私たちは容易に、政府の「復興キャンペーン」が求めるところの「ビジネス」あるいは「安全の再神話化」に回収される危険性もあります。このような危険を回避しつつ、都市と地方を繋ぐ有効な回路を探すためはどのような発想が必要なのか。今、東北の内外で活動され、また東北「近代史」総体への問いを発せられているゲストお二人(プロフィール参照)をお迎えし、お話を伺いたいと思います。
※イベントは終了しました。
日時 12月8日 (土)18時〜21時30分
場所 スペースたんぽぽ(総武線水道橋駅徒歩5分、東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
アクセスマップ:http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
入場料 500円
主催 associations.jp
お問い合わせ・ご予約は、下記応募フォームに必要事項をご入力の上、送信してください。
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FAXでのご応募:03-5217-4715
〈ゲスト〉
山内明美(やまうち あけみ)
宮城県南三陸町生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科在籍。専攻は歴史社会学、東北研究。現在は、大学院を一年休学し、宮城大学南三陸復興ステーション特任調査研究員。著書に『こども東北学』(イースト・プレス)、共著『「辺境」からはじまる』(明石書店)。
早尾貴紀(はやお たかのり)
福島県生まれ。「311受入全国協議会」共同代表。東京経済大学講師(社会思想史)。311では宮城県で被災し大阪に避難、その後東京に就職するも、放射能汚染のリスクを考え山梨に移住。放射能汚染地からの避難移住や保養キャンプの受け入れ活動を展開。現在、全国協議会としてネットワーク化を進めている。共著『津波の後の第一講』(岩波書店)、編著『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)など。
〈コメンテイター〉
吉国浩哉(よしくに ひろき)
米国事情・アメリカ散文専門