「6.22緊急!大飯原発再稼動決定を撤回せよ!首相官邸前抗議」報告

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6月22日18時から行われ、約4万5000人が参加した「6.22緊急!大飯原発再稼動決定を撤回せよ!首相官邸前抗議」の報告です。

怒りに火がついた。
午後6時にはすでに数千人が参集し、あとからあとから集まってくる人たちが、次々と隊列後尾に加わっていく。
6時半には1万人を超え、7時には3万人を超えた。鎌のような月がビルに隠れる頃、人びとの数は4万人を数えていた。
デモとはこういうものなのだ。どこからともなく人が湧いてくる、あふれ出てくるのだ。
先週までの集会とは様相が一変した。ふだんのデモでは見かけない人たち、勤め帰りの会社員、ベビーカーの母親、子犬を抱いた主婦、そして若者たち、知識人、宗教者、外国人……。それぞれが、声を上げたいというそれだけの思いで集まっているのだ。
歩道の半分に押し込められていた隊列はやがて歩道いっぱいに拡がり、警察のコントロールも次第に収拾がつかなくなって、最後には一車線を残して、官邸へ向かう道路を占拠していた。
野田のお粗末きわまりない「再稼働宣言」、その醜悪、愚劣、そしてわたしたちを愚弄したそのうすっぺらい根性に、市民が怒りの声を上げているのだ。
官邸前交差点上では在特会も対峙していたが、国会記者会館側には脱原発右派の日の丸も見える。それと並んで「決死救命」のノボリが立ち、一時は騒然とした雰囲気に。
だがそれも先頭付近だけ。長く伸びた隊列のなかにあっては、参加者一人ひとりが昂揚感に包まれながら、街頭での意思表示の可能性について、その積極的な力について、思いを新たにしていたに違いない。ときおり周回する 「希望の牧場」の街宣車が放つ「福島を忘れるな」のがなり声も、群衆の熱気にたちまち吸収されてしまった。
内閣退陣は必至だ。東京で、福井で、人びとの渦はさらにひろがるだろう。原発再稼働はかならずや阻止されるだろう。
ピークはまだ先だ。わたしたちは、次の行動さらに次の行動へ、途切れることなく、進んでいきたいと思う。(丸山)