2011.11.11の「経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」の成功以降、経産省前テントひろばへの警察、右翼の攻撃が激しさを増しています。わたしたちは、以下に経産省前テントひろば代表の声明文を転載し、「経産省前テントひろば」への支援を呼びかけます。
associations.jp事務局
経産省前テントは脱原発、反原発の1つの運動拠点として、9月11日以来、本日まで64日となりました。3月11日の福島第一原発の事故は、チェルノブイリ原発事故に匹敵する大事故となり、それも未だ収束せず放射能を垂れ流し、日々環境を汚し続けています。福島第一原発の事故は、原発の安全性は全く嘘であり、著しく危険なものであることが証明され、原発そのものについての根底的な見直しが迫られています。政府や経産省は「福島第一の事故を踏まえた安全対策」「シビアアクシデント対策」「ストレステスト」等といいながら、その内実は無に等しい態勢のまま、定期検査や事故で休止中の原発を「再稼働」させようとしています。
他方、福島原発事故はいまだ収束せず、大量の放射能が既にばらまかれ、今日も出し続けられています。蓄積され放出された放射能は子どもたち、妊婦、女性たちを犯し続けていにもかかわらず、政府・文科省・経産省はそうした危険に関して、責任ある施策を示していません。
経産省前テントは、原発そのものについての根底的な見直しを迫るものであると共に、政府・経産省の「再稼働」の策動に反対するものです。
9月11日にうち立てられたテントは、経産省の管理の国有財産とは言え、公共的空間に存在する市民的運動の拠点、脱原発の正義の場となっています。
しかし、原発について重大な反省を持たない経産省は一方的に「退去・撤去」を迫り、私たちの意志が堅いとみるや、右翼を使って執拗な妨害を加えるようになっています。右翼が経産省の意向に乗っているのか、経産省がやらせているのか、ここは微妙ですが、ほぼ一体となってテントに対する脅迫とイヤガラセが繰り返されています。右翼は「(経産省が)撤去させられないなら、俺たちがやってやる!」ということであり、経産省はその勢いに迫られてか、テント周囲にバリカーなるもので鎖を張って「関係者以外の者の立入禁止」等の札を貼り巡らせました(11月12日)。前日11日の雨中の圧倒的な人間の鎖に対する報復でしょうか。同日20時過ぎにはまた右翼がやって来て、一触即発の状況もありました。
私たち「テント共同ひろば」は、経産省の前の公共空間にテント等を建てて、様々な訴えを行う正当な権利を有し、市民的義務があるさえ思います。したがって、いかなる脅迫イヤガラセに対しても、自らテントを引き上げるようなことはあり得ません。
経産省は再稼働できないままいくと、来年の4月には大きな政治的危機を迎えることになります。簡単に再稼働出来ないことと簡単にテントを撤去出来ないことは似ていますが、脱原発の大きな市民的国民的うねりがあるからです。ここにも政府や経産省の本音と建て前の矛盾があります。
私たち経産省前テント広場は60日余にわたって皆様からの暖かい励ましの力を頂いておりますが、脱原発・反原発の思う全ての市民の皆様に改めて「経産省前テントひろばを真に共同の場として守り抜くために、様々な力をお寄せくださいますよう」呼び掛けたいと思います。
2011年11月13日(日曜)
経産省前テントひろば代表 淵上太郎