【associations.jp】主催トークイベント
柄谷行人×港千尋×龔卓軍×林暉鈞
「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」
今年3月~4月、台湾の首都台北の立法院(国会議事堂)が585時間にわたって学生たちに占拠された。「サービス貿易協定」の審議打ち切りに端を発した運動は市民を交え、空前の規模に達した。「太陽花学運」(ひまわり革命)と呼ばれるこの運動はどのような運動であったのか。私たちは隣国で起きたこの運動=革命にどのような希望を見いだすことができるのか。柄谷行人氏、運動を支援・参加した台湾の二人の知識人、五日間にわたって立法院占拠に立ち会った港千尋氏による白熱の討議。
日時 9月26日(金)18:30開場/19:00開演
場所 北沢タウンホール(世田谷区北沢2-8-18)
アクセスマップ:https://kitazawatownhall.jp/map.html
入場料 500円
主催 associations.jp
共催 インスクリプト、隔月刊「社会運動」
※このイベントは終了しました。ご多忙の中、お運びくださいました皆様に、心より御礼申し上げます。
柄谷行人 Karatani, Kojin
1941年生まれ。世界的な思想家、哲学者。資本、国家、ネーションを揚棄するアソシエーショニズムの可能性を理論的に追求する。著書『世界史の構造』“The Structure of World History : From Modes of Production to Modes of Exchange”『「世界史の構造」を読む』『帝国の構造』『トランスクリティーク』『遊動論』『柳田国男論』『倫理21』『政治と思想1960─2011』他多数。http://www.kojinkaratani.com/jp/
港 千尋 Minato, Chihiro
1960年生まれ。映像人類学、写真家。2007年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2016芸術監督。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授。写真集『瞬間の山』『文字の母たち』『HIROSHIMA 1958』(共編著)ほか。著書『群衆論』『注視者の日記』『記憶』『予兆としての写真』『洞窟へ』『映像論』『ヴォイドへの旅』他多数。
龔 卓軍 Gong, Jow-Jiun
1966年生まれ。1988年、国立台湾大学哲学科博士号取得。2006年に出版した「Dispositif of the Body: Merleau-Ponty at the Limits of Phenomenology」が2007年台湾中央研究院新人奨励賞を受賞。また同年より国立台芸術大学大学院で美術創作および美術批評を教える。2009年より編集を手がける季刊誌「Art Critique in Taiwan (ACT)」が、2011年の全国出版大賞を受賞。また、フランス哲学の中国語翻訳者として、ガストン・バシュラール『空間の詩学』、モーリス・メルロー = ポンティ『眼と精神』を刊行。キュレーターとしても活動し、2013年に台北のEslite Galleryにて「Are We Working Too Much?」を企画している。
林 暉鈞 LIN, Hui-Chun
1964年台湾高雄市生まれ。台湾国立芸術専門学校音楽科卒、ヴァイオリン専攻。80年代に兵役を経て国立台湾大学哲学科に入学し、学生運動に参加したが、挫折して中退。1988年に渡仏。以後、ヴァイオリン奏者として欧州、台湾、日本など各地で演奏、録音などさまざまな領域で活躍している。2014年まで、国立台南芸術大学音楽部学部長。2008年から翻訳の仕事も手がけ、柄谷行人『倫理21』『柄谷行人 政治を語る』『世界史の構造』『哲学の起源』、河合隼雄『明恵 夢を生きる』など多数。2009年から再び運動に参加。現在「反迫遷連盟」のメンバーとして主に土地の問題(反ジェントリフィケージョン)に関わっている。