先週は天候の悪化を考慮して30分早めに切り上げられため、何だか不完全燃焼であったが、今夜は様子が違っていた。いつもより多く集まった抗議の人々は熱を帯びていたし警察の警備もものものしかった。前日の山本太郎議員の行動が影響を及ぼしているのは間違いなかった。秋の園遊会で天皇に直接手紙を手渡したことが大きなニュースとなっていたのだ。手紙の内容は公表されてないが、これまでの山本議員の活動から類推して、あの100年余り前の田中正造の直訴を思い出した人は多かったろう。すでに大惨事は起こってしまい、国民が一丸となってその収束に当たるべきなのに、2年7カ月後の今も再稼働を画策し、トルコに原発を輸出しようと首相自らが血眼になっている。こうした国の原発政策 の現状を変えようと思い詰めている国会議員が、少なくとも一人はいる。やむにやまれず毎週ここ、首相官邸前に抗議のため集まってくる大勢の人々と同じ思いの国会議員が。
スピーチに立った女性が切々と訴えた。「福島第一原発の事故現場で懸命に働いている下請けの人たちを国家公務員にしてあげてください!」
「原発アウト」を国会正門前ファミリーエリアで歌うさいたまんぞうさん