「8.31規制庁準備室前アセンブリー」報告

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見事な満月だ。ブルームーンと云うのだそうだ。8月には満月がこれで2度目で、今夜の2度目の満月をそう呼ぶのだ。午後8時まで行われていた官邸前抗議と国会前抗議に参加していた人々が続々と引き揚げてきたが、その交差する財務省上の交差点に位置する中央合同庁舎4号館の7階に規制庁準備室はある。細野大臣の執務室もここだ。
8時15分からアセンブリーは始まったが、人々が見上げて糾弾する7階の横の空には、ブルームーンが煌々と輝いていた。今宵の集会のテーマは「原子力規制委員会」の人事案の、どこから見ても不適当な諸点をあげつらい、撤回を迫る、ということだ。
〈この人事案は、「原子力ムラの影響の排除」「利用と規制の分離」「国民の信頼回復」など、規制委員会設置法の趣旨に反するのみならず、原子力事業者の委員への就任を禁じた原子力規制委員会設置法第7条第7項の規定や、過去3年間、原子力事業者に所属していたものの委員への就任を禁じる7月3日付政府ガイドラインに違反していることが、日弁連などにより指摘されている。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120803_3.html
なお規制庁準備室(正式には、内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室)は、具体的な理由を付して人事案の撤回を要請する市民との会合を3度にわたり拒否してきた。〉
国会はついにこの人事案を可決出来なかった。これは6月以降、毎週続いている霞が関一体でのアセンブリーの勝利といえるだろう。社会変革は進行しているのだ。ウルトラCを使えば、野田首相はこの人事案に基づいた委員を任命できる。(規制委設置法付則には国会閉会中には首相は委員を任命できる規定がある。しかし、首相が任命できても、秋に召集予定の臨時国会で衆参両院の同意が必要になる。)
今国会会期末の9月8日以降、任命だけはできるのだ。だが、9月7日には今宵と同様のアセンブリが霞が関一体で繰り広げられることは疑いがないし、今夜のアセンブリーで10日(月)の夜、野田首相をけん制する官邸周回デモの企画が発表された。さらに、翌11日には、このたびの社会変革の先鞭をつけた「経産省前テント広場」開設一周年ということもあって、大規模なアセンブリが予定されてもいるのだ。(H)
http://2011shinsai.info/node/2670

※同時刻、このアセンブリーが行われていた交差点の反対側で、「ふくしま集団疎開裁判」のアセンブリーも行われていた。以下は参加していたMさんの感想である。

〈寸劇仕立てで福島の子どもたちの現状を説明したり、裁判の状況についての話しがありました。みなさんには耳の痛いことかもしれないがと前置きをしつつ、「福島で作られていた電気は首都圏のみなさんが使っていたんです!」との涙ながらの訴えには、あらためてその意味を考える必要があることを認識させられました。
10月1日に仙台高等裁判所で審尋があるそうで、その行方も注目したいところです。http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/08/blog-post_29.html