「11.11 反原発1000000人大占拠」報告

東京都の日比谷公園使用不許可は、明らかに集会の自由を保障する憲法に違反している。集まった人たちは誰もがそう感じていたに違いない。
13:00出発のデモは急遽中止となったが、15:00開始の首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯の大規模占拠抗議行動は予定通り行われた。どこからともなく、数十名、あるいは百人規模、あるいは数名単位の多種多彩ないでたち、ノボリ、プラカードの集団が集まり歩き出している。さまざまなイントネーションや土地の言葉を操つりながらの行進、いつの間に人々はここまで進化したのだろう。もう、浅知恵の妨害行動などは屁でもない。
経産省前テントひろばには虎ノ門方面から続く長い隊列が激しいシュプレヒコールを行っていた。この桜田通りぞいで、歩道のみとはいえ警察庁方面にまで至る長蛇の列が抗議・占拠を繰り広げるのは初めてのことだ。
その列を横切って別の人々の群れは、続々国会前目差して移動を始めたが、金曜抗議でおなじみの財務省上の交差点では、直進して官邸前へ向かう数千の人々と、右折して国会前に向かうやはり数千、いや万単位の人々が続々と進んでいく。蟻の熊野詣のように、あるいはお伊勢参りのように、いや大正の米騒動もこのようであったろうか、明治の足尾銅山鉱毒事件の「押し出し」の勢いに匹敵する群衆、さては幕末維新のええじゃないかもかくや、いやいや自由を勝ちとらんと反原発を意思表示する現代の単独者の群れは、眼光するどく直進、あるいは右折して行った。
誰もが秋の日射しの下での大行動を望んだのだが、あいにく小雨がぱらつきはじめ、やがて夕闇が立ちこめる頃には驟雨となった。それほど気温はさがらなかった。
午後4時ころには、すでに国会正門前大通り左右の歩道は人々で埋まっていたから、5時を期して各拠点から人々が参集してくれば、もう残るスペースはガラーンとした車道しかないのはだれの目にも明かであった。歩道と車道のあいだは鉄柵で仕切られ、それは7月末にもろくも突破されたものだから、すべてロープでつながれバリケードが構築されている。決壊の危険があると見るや、十数名の警官達がその都度ばらばらと駆け寄っていく。
雨中の2時間に及ぶ対峙。大通り両側の歩道にすし詰め状態にされた万余の人々は、雨に打たれながら国会正門前の横断歩道にむけて牛歩するしかない。6時前ころまでは、その横断歩道は開放されていたのだ。
しかし、何の権利もないのに、警官たちはそこも封鎖してしまった。信号が青になろうが、「みなさまの安全を守るため交通規制します」の一点張りだ。これは明らかに道路交通法違反だ。日比谷公園の使用不許可に続き、数万に及ぶ人々を、降りしきる雨の下、執拗に、能もなく狭い歩道に押し込め続ける当局。
直近では、規制委員会の国会承認を得ないままの発足等、法律無視の暴走、横暴が我が物顔。もう法治国家の体すらなしていない。そもそも3.11以降、この1年8カ月、非常事態だからと、現行法を踏みにじって 、放射能に人々をまみれさせてから、国家機構はタガがはずれてしまった。
主権者を圧迫し続ける公務員たちとは何者なのだろう。納税者たる人々に刃向かう公僕とは一体何者なのだろうか。公僕の役割は人々の役に立つという一点にしかないのだ。(H)

原子力基本法改悪に断固抗議する緊急アピール